KGIとは
KGIとは "Key Goal Indicator" の短縮語で、日本語では「重要目標達成指標」を訳されています。企業が最終的に目指す数値目標のことです。
一般的な小売店舗では「売上予算」や「利益率」などをKGIに設定することが多く、「今期の売上予算である〇円を達成する」「〇%アップ」のように数値を用いた目標を設定することで、より明確な指標として利用することが出来ます。
KGIを設定するメリット
KGIは企業(または店舗)が達成すべき目標を従業員に常に認識してもらい、企業の成長を図るために設定します。そのため、KGIを設定することで以下のようなメリットを得ることが出来ます。
①会社(または店舗)の目標を従業員に示せる
KGIを設定することで、従業員に対し会社としての目標を示すことが可能です。
論理的に数値目標を与えられた従業員は、自分の存在価値を見い出し、モチベーションを維持した状態で業務にあたることが出来ます。
②やらなければいけないことが明確になる
KGIを設定することで、どの業務に重点的に取り組むべきかが明確になります。
またKGIに関連する評価指標(KPI)を持つことで、重点的に取り組んだ成果を数値ベースで振り返ることが可能になります。
※KPIについて詳しく知りたい場合はこちらの記事をご覧ください
③店舗毎の進捗が分かる
KGIには数値を使用するため、主観が入りません。そのため、店舗単位でKGIを設定することで、それぞれの進捗が一目でわかります。
KGIの設定方法
KGIを設定する際は、次の5つの要素すべてを含むことが望ましいです。
①明確性〈Specific〉
「誰が見てもわかる具体的な数値」であること。
②計量性〈Measurable〉
「測定(集計)が可能な数値」であること。
③現実性〈Achievable〉
「現実性のある数値」であること。
④関連性〈Relevance〉
「KPIを達成することで、結果的にKGIを達成できる数値」であること。
⑤適時性〈Time-bound〉
「期間を設定した目標値」であること。
KGIを達成するためのポイント
①KPIを設定する
KPIとは"Key Performance Indicator" の短縮語で、日本語では「重要評価指標」を訳されています。KGIを達成するための要素を細分化した指標を指します。そのため、KPIとKGIはセットで考え設定する必要があります。
店舗の従業員にKGIを達成するためにとるべき行動を理解してもらうために使うことで、重点的に取り組むべき業務が明確になります。
②プランを立てる
必要なKPIを設定したあとは、KGI達成に向けた大まかなプラン建てを行いましょう。
実店舗では外部環境の変化によりその時々でKGIの達成に必要な条件が大きく変化するため、プラン建ては過去傾向を基に、あくまで参考程度にとどめておくと良いでしょう。
③定期的に評価する
KGI・KPI共に進捗状況を定期的に評価して、適切に行動できているか確認が必要です。
この時に重要なのが「KGIを達成するために評価をおこなう」ことを意識して取り組むことです。
よくあるのが、KGIを売上予算達成に設定し、予算進捗が好調に推移しているにも関わらず、一つのKPIを持ち出し悪い部分を指摘するパターンです。KPIはあくまでも「KGIを達成するための一つの指標」であることを忘れないよう注意しましょう。
④改善点が見つかった場合はすぐにアクションを起こす
定期的に評価を行うなかで、事前に立てた大まかなプラン(②)との乖離が発生してくることが予測されます。KGIの達成に影響を及ぼす要因が確認された場合はすぐに改善アクションを実行しましょう。
仮に自分一人では判断が難しい場合は、ためらわずに上司に相談しましょう。
KGIの達成は会社にとってのミッションのため、上司も親身になって相談に乗ってくれるはずです。
※上司に相談する際、要件を的確に伝える有効な会話法をこちらの記事でご紹介しています。
さいごに
KGIは企業の成長にとって重要な目標指標です。
KPIを合わせ適切に運用することで目標を達成できる確立は大きく増加します。
この記事が皆様にとって目標を達成するためのヒントになれば幸いです。